経理部の女王様が落ちた先には
この前と同じ席に、コーヒーと軽食をカウンター席に置く。
静かに座り、フッと誰も座らない右隣の席を見る。




あの日、久しぶりに数字が少しだけ踊り出していた・・・。




あの日、確かに、わたしの心の中には、何かが溜まっていた・・・。





でも、そんなもの・・・今はもう、幻だったかのようで・・・。






あぁ、落ちる・・・。





落ちていく・・・。





落ちていってしまう・・・。






わたしの背中に乗った数字の重みに・・・。






それは、もう、あまりに大きく、重く、なりすぎてしまった・・・。






落ちる・・・






落ちる・・・







落ちた先には、何もない・・・







ただ、暗闇があるだけ・・・







そこに、落ちていく・・・









「ここ、いい?」






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