星と月のセレナーデ
「 お友達、助けたくねぇの? 」
ニタニタと笑っては友香の近くにしゃがみこみ
友香の頬を撫でては
葵の腹部へ足を乗せる
「 はい。スマホ。
星南ちゃんも早く出して。 」
目の前に来た男にスマホをすんなりと渡す
胡桃様に続いて恐る恐るスマホを渡す
バチンッ
乾いた音が響いて
バサバサとカラスが空へ飛んで行った
『 胡桃様! 』
「 大丈夫 」
伏せた顔を上げて
こちらを振り返る胡桃様の口元は
血が少し滲んでいる