咲き誇れ、麗しい華。
スマホを取り出してメッセージアプリを開き、『小部屋仲間たち』と名づけられたグループチャットをタップする。
保健室登校が決まった後、いつでも連絡が取れるようにと交換したのだ。
「シンプルな市販のビスケットと、ハロウィンパッケージのクッキーにしようかなって」
「おー、いいじゃん。他の人は何持ってくるの?」
「スナック菓子と、チョコレートと、焼き菓子だったかな。バウムクーヘンとかマフィンとかの」
「へぇ〜。仮装は?」
「仮装は……侑希先輩がおばけで、凛華先輩は魔女、怜央先輩は、かぼちゃの……」
「ジャック・オー・ランタン?」
「そう、それそれ。……そんなに気になる?」
やたらと質問してくる兄にジト目で尋ね返す。
「まさか、飛び入り参加するつもり?」
「はぁ!? ないない! そもそも場所知らないし。というかその日は先約あるからどっちにしろ行けないし」
「先約〜? ほんとに〜?」
「ほんとだって。俺もその日友達と出かけるんだよ」
保健室登校が決まった後、いつでも連絡が取れるようにと交換したのだ。
「シンプルな市販のビスケットと、ハロウィンパッケージのクッキーにしようかなって」
「おー、いいじゃん。他の人は何持ってくるの?」
「スナック菓子と、チョコレートと、焼き菓子だったかな。バウムクーヘンとかマフィンとかの」
「へぇ〜。仮装は?」
「仮装は……侑希先輩がおばけで、凛華先輩は魔女、怜央先輩は、かぼちゃの……」
「ジャック・オー・ランタン?」
「そう、それそれ。……そんなに気になる?」
やたらと質問してくる兄にジト目で尋ね返す。
「まさか、飛び入り参加するつもり?」
「はぁ!? ないない! そもそも場所知らないし。というかその日は先約あるからどっちにしろ行けないし」
「先約〜? ほんとに〜?」
「ほんとだって。俺もその日友達と出かけるんだよ」