咲き誇れ、麗しい華。

突き刺さった言葉

翌朝の午前7時過ぎ。



「本当に大丈夫? ひどいなら病院に……」

「大丈夫。寝てれば治るから……」



横たわったままお腹をさすり、エプロン姿の母に返事をした。

目が覚めた瞬間、起き上がれないほどの激痛に襲われて、母に助けを求めたのだ。



「もう、一気飲みするからよ。ましてや季節の変わり目に。学校には連絡しておくから、今日はゆっくり休みなさい」

「……はい」



母はベッド脇のテーブルに朝食を置くと、「あとで薬持ってくるね」と言い残して退室した。


……情けない。こじらせて休むはめになるなんて。本当にかっこ悪い。

昨日、面倒くさいからってシャワーで済ませないで、ちゃんと湯船に浸かれば良かった。


横になること数十分。少し痛みが引いたので、上半身を起こして朝食に手をつける。



「…………暇だなぁ」
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