私の嘘と彼女の真実
だからこそずるずると、セフレ関係を続けていた。
「見直した?
だったら抱かせて?」
眼鏡の奥からきゅるんと潤んだ瞳が見ているが、まったくもって可愛くない。
そういうところが嫌で、別れたんだが。
「だーかーらー。
ヤんない。
頼むなら、他の人に頼みな?」
そもそも、妻の親友にヤらせてくれとか頼むのが間違っているのだ。
そういうのは他を当たってほしい。
「えー、俺は季実枝がいいの。
一緒に秘密を抱えるのなら、……季実枝がいい」
伸びてきた手が季実枝の頬をするりと撫でる。
眼鏡の向こうで目尻を下げ、うっとりと和史が自分を見ている。
まるで酔いが回ったかのように一気に頬が熱くなった。
……ズルい。
そんなふうに言われたら、嬉しくなってしまう。
「……わかった」
自分は今、茨の道へと足を踏み入れようとしている。
「いいよ、シよ」
季実枝の答えを聞いて、ニィッっと和史の口角がつり上がった。
わかっている、これはただヤりたいだけの彼の口実だって。
それでも季実枝はその一歩を踏み出した。
一度外れた箍は簡単には直らず、ずるずると関係を続けていく。
「見直した?
だったら抱かせて?」
眼鏡の奥からきゅるんと潤んだ瞳が見ているが、まったくもって可愛くない。
そういうところが嫌で、別れたんだが。
「だーかーらー。
ヤんない。
頼むなら、他の人に頼みな?」
そもそも、妻の親友にヤらせてくれとか頼むのが間違っているのだ。
そういうのは他を当たってほしい。
「えー、俺は季実枝がいいの。
一緒に秘密を抱えるのなら、……季実枝がいい」
伸びてきた手が季実枝の頬をするりと撫でる。
眼鏡の向こうで目尻を下げ、うっとりと和史が自分を見ている。
まるで酔いが回ったかのように一気に頬が熱くなった。
……ズルい。
そんなふうに言われたら、嬉しくなってしまう。
「……わかった」
自分は今、茨の道へと足を踏み入れようとしている。
「いいよ、シよ」
季実枝の答えを聞いて、ニィッっと和史の口角がつり上がった。
わかっている、これはただヤりたいだけの彼の口実だって。
それでも季実枝はその一歩を踏み出した。
一度外れた箍は簡単には直らず、ずるずると関係を続けていく。