グリーンピアト物語~命を紡ぎ愛を紡ぐ奇跡~
結果…帝王切開しても間に合わず、赤ちゃんは死亡。
母体は助かったが赤ちゃんが死産したことを、自分のせいだと責めるようになり2週間後に自殺してしまったのだ。
その事に対して家族から訴えられたトワイヤルは、全てお金で解決する方向へ持って行った。
高額慰謝料を支払って一件は収まったが、それ以来トワイヤルは高額を積む患者を優先するようになった。
噂では、今まで不妊に悩んでいた貴族夫人に精子を高額で提供したことが数多くあるようだ。
そして不倫関係で、どうしても子供が欲しいと言ってトワイヤルに高額金を積んで精子を提供しておらう女性も多くいたようだ。
今回の件で過去の悪事も次々と明るみになって来たトワイヤル。
いつもパーフェクトでなければならない…その歪んた洗脳から、お金さえ積んでもらえればいつもパーフェクトでいられると思い込んでしまったようだ。
国立病院からは、高額損害賠償が要求され王室側からは国外追放命令も出されているが、警察は懲役を要求している。
一方。
諸悪の根源であるイディアの方は…。
「私は国王様の許嫁だったのです。父と母が、先代の国王様と親しくさせてもらていました。その時、娘を将来妃にしてほしいとお願いしていました。だから、私は国王様と結婚する約束がされていたのです」
そう語るイディアだが。
実際に約束されていたかどうかは不明である。
確かに、昔はお城によく出入りしていた事もありそのような話が出た可能性もあるかもしれない。
だが結婚を決めるのは本人の意思であり、許嫁と言ってもジュニアールはイディアとは随分年も離れていて園遊会などでチラッと顔を見たことがあったもあまり認識していない存在だった。
例え両親の間で、そんな話が出ていたとしてもジュニアール本人いは一度も聞かされていない話である。
「メイシス様と結婚する前に、私はずっと国王様に尽くしていました。父と母の願いを叶えるためにも、私をお妃に選んでもらえるようにと」
イディアはそう言っている。
だが、この行為はただのイディアの着きまといになったにすぎない。
既に両親は他界して一人で暮らしていたイディア。
他の縁談は数多くあったようだが、相手側から全て断りが入っている。
縁談の席でイディアは
「私は王室に嫁ぐ身でした。それを断って、貴方と結婚するのです。結納金は、100憶ギロは積んで頂かないと納得できません」
などと言っていたようだ。
結婚の話へ進んでゆくと、突然相手の家に押しかけて一緒に暮らそうと言い出したり、ゆく先々に着きまとわれることも多かった事から、そんな人と一生添い遂げる事はできないと断られていたようだ。
「私はやっぱり王室へ嫁ぐ身だから、仕方ないわ」
そう言ってイディアは自分の非を見ようとはしていなかった。
今回の件は王室への侮辱やデマを流して世間を騒がせた罪、そして今までの婚約者にも異常なくらい着きまとい迷惑をかけた行為なども重なっている事から、一度病院へ送られる事になっている。
精神状態も異常で、まともな言葉が通じないイディアにケアが必要だとも考えられている。
生涯、病院から出て来られないだろうと警察では判断している。