最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
「えーい! ダメで元々!! 槌よ、縮んで、髪飾りになりなさい!!」
私は勢いよく叫ぶ。
しばしの沈黙……遠くで鳥の群れが木の上から飛び立つ羽ばたきが聞こえた。
「……って。やっぱり無理か。しょうがない。担いで歩くしかないわね。慈母神様。どうか旅の行く末を見守りください」
そう言って、私は胸の前で両手を組、慈母神マーネスに旅の安全を祈った。
その瞬間。
「え……?」
目の間の地面に突き刺してあった破城槌が、みるみるうちに小さくなり、人差し指程度の長さの、棒状の髪飾りに変わった。
私は唖然としながらも、それを拾い上げる。
「重さも……軽くなってるみたいね」
同じ大きさで考えれば、普通の鉄などの金属よりもずっと重い。
けれど、さっきの破城槌の重さに比べれば格段に軽くなった髪飾りを、私は髪に差した。
「うん! これは便利!! なんで小さくなったか、どうやったら元に戻せるかよく分からないけれど、ひとまずこれで、ずっと歩きやすくなったわね! なんなら走っちゃおう!!」
肩に担いでいた荷物がなくなって、陽気な気分になった私は、勢いよく走り出す。
私は勢いよく叫ぶ。
しばしの沈黙……遠くで鳥の群れが木の上から飛び立つ羽ばたきが聞こえた。
「……って。やっぱり無理か。しょうがない。担いで歩くしかないわね。慈母神様。どうか旅の行く末を見守りください」
そう言って、私は胸の前で両手を組、慈母神マーネスに旅の安全を祈った。
その瞬間。
「え……?」
目の間の地面に突き刺してあった破城槌が、みるみるうちに小さくなり、人差し指程度の長さの、棒状の髪飾りに変わった。
私は唖然としながらも、それを拾い上げる。
「重さも……軽くなってるみたいね」
同じ大きさで考えれば、普通の鉄などの金属よりもずっと重い。
けれど、さっきの破城槌の重さに比べれば格段に軽くなった髪飾りを、私は髪に差した。
「うん! これは便利!! なんで小さくなったか、どうやったら元に戻せるかよく分からないけれど、ひとまずこれで、ずっと歩きやすくなったわね! なんなら走っちゃおう!!」
肩に担いでいた荷物がなくなって、陽気な気分になった私は、勢いよく走り出す。