他の誰かのあなた
*
(遅いな……)
スーパーから戻り、準備が整っても、柴田は帰って来なかった。
LINEを送ろうとした時、柴田からの着信があった。
「はい。」
「ごめんね。遅くなって。
今から帰るけど、もしお腹が空いてたら、先に食べてて。」
「大丈夫だよ。待ってるから、気を付けてね。」
「うん、ありがとう。」
電話のおかげで安心した。
昨夜は何も言ってなかったから、きっと、突発的なことだったんだろう。
柴田は、出かける時はたいてい前日から話してくれる。
帰りが遅くなる時も必ず連絡をくれるマメな人だから。
小一時間して、柴田は帰って来た。
私は予定通り、肉を焼いた。
「今日はどうしたの?豪勢じゃない。
何か良いことでもあった?」
その言葉に一瞬、ドキリとした。
確かにあった。
雅人が私のことを覚えててくれたという嬉しいことが。
思い出しただけで顔がにやけそうになり、私は下を向いて肉を頬張った。
「残念ながら、良いことなんてなかったわ。
たまたま、今日はお肉が安くなってたからよ。」
「いつも考えてくれてありがとう。
毎日献立を考えるのも大変だよね。」
柴田はいつもこんな風に、私を労ってくれる。
(遅いな……)
スーパーから戻り、準備が整っても、柴田は帰って来なかった。
LINEを送ろうとした時、柴田からの着信があった。
「はい。」
「ごめんね。遅くなって。
今から帰るけど、もしお腹が空いてたら、先に食べてて。」
「大丈夫だよ。待ってるから、気を付けてね。」
「うん、ありがとう。」
電話のおかげで安心した。
昨夜は何も言ってなかったから、きっと、突発的なことだったんだろう。
柴田は、出かける時はたいてい前日から話してくれる。
帰りが遅くなる時も必ず連絡をくれるマメな人だから。
小一時間して、柴田は帰って来た。
私は予定通り、肉を焼いた。
「今日はどうしたの?豪勢じゃない。
何か良いことでもあった?」
その言葉に一瞬、ドキリとした。
確かにあった。
雅人が私のことを覚えててくれたという嬉しいことが。
思い出しただけで顔がにやけそうになり、私は下を向いて肉を頬張った。
「残念ながら、良いことなんてなかったわ。
たまたま、今日はお肉が安くなってたからよ。」
「いつも考えてくれてありがとう。
毎日献立を考えるのも大変だよね。」
柴田はいつもこんな風に、私を労ってくれる。