観念して、俺のものになって
「いいだろ?
せっかくの新婚夫婦の朝なんだから」
何なの、このでろでろに甘い紬さんは。
別人かって思うくらい、とにかく甘い目の前の旦那さん(実感ないけど)に嬉しさ半分、戸惑い半分だ。
しつこいほどにキスを仕掛けてくる紬さんの猛攻をどうにか避けつつ、私はベッドから起き上がる。
ベッド下に放り投げていた紬さんのバスローブを片手にそれを着込むと、寝転んだままの紬さんは何故だか異様なほどに目を爛々とさせてこちらを見つめてきた。
「え、もしかして借りたらダメでした?」
夫婦と言えど、いきなり服を借りるのは非常識だったかな。
私の服は昨日の夜に紬さんにひん剥かれ、きっちり畳まれてすぐそばに置いてある。
それを着てもいいけど、この寒い時期だからふわふわのバスローブが気になって着てみたんだけど……配慮が足りなかったのかも。
と思ったら、どうやら杞憂だった様子。
「いいや、きみが俺の服着てるのって萌えるなと思ってさ」
「もう、馬鹿なこと言わないで!
あの、シャワー借りてもいいですか?」
「一緒に入ってもいい?」
「だめです!!」
「断るのが早すぎないか?」