観念して、俺のものになって


当たりまえだ。

昨日どんなに溶かされ、愛し尽くされたとしても羞恥心を捨てているわけではない。


ふてくされた男の腕から逃れるように、私がベッドから立ち上がろうとしたその時。

突然、がくりと膝が曲がった。


まるでそれが判っていたように、彼は私を抱きとめる。

にまにまと笑っている紬さんを見上げながら、私はずるりと布団の中へ引き摺り込まれた。

あ、これはよからぬ事を企んでいる顔だ。


「ひええっ!?」

「俺、きみより先に起きてたんだけど、偶然もう一個だけゴムを見つけたんだよね」

「はい?」


「……つまり、もうちょっといちゃいちゃしたい」

「まって、勘弁してください本当に無理!
ぎゃああああっ!!」

色気も何もない断末魔を上げながら、布団の海に飲まれた私は助けを求めるけれど、その助けを聞ける人はもちろん誰一人としているわけがなく。

ベッドの中で、私の上に乗った男は怪しく笑って見せた。

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