婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「お兄さま、イルメリお義姉さまとエメレンス殿下をお連れしました」
リューディアの声で、ヘイデンは我に返る。
「ああ、座ってくれ」
「今、お茶を淹れますね」
リューディアが手際よくお茶の準備をし始めると、イルメリも手伝う。香ばしいお茶の匂いが殺風景な会議室に漂い始める。
「お疲れのようですね」
エメレンスは目の前のヘイデンを見た。彼の顔には疲労の色が濃く表れている。
「ああ。もう、頭が痛くなるようなことばかりだ。事件が解決した、といえば解決したが」
イルメリがカップの一つをヘイデンに渡した。ありがとう、と言ってそれを受け取った彼は、一口、飲んだ。
「あぁ。お茶がこんなに美味しく感じるとは。やはり、俺も疲れているのか……」
リューディアもカップを二つ手にしたままソファに座れば、隣のエメレンスにそれの一つを手渡す。その行為があまりにも自然であったため、イルメリは何かあったのかと問い質したくなったが、今はそれよりも別件が優先される。そもそも、リューディアがあの眼鏡をかけていない。それもイルメリが気になっているところ、でもあるのだが。
リューディアの声で、ヘイデンは我に返る。
「ああ、座ってくれ」
「今、お茶を淹れますね」
リューディアが手際よくお茶の準備をし始めると、イルメリも手伝う。香ばしいお茶の匂いが殺風景な会議室に漂い始める。
「お疲れのようですね」
エメレンスは目の前のヘイデンを見た。彼の顔には疲労の色が濃く表れている。
「ああ。もう、頭が痛くなるようなことばかりだ。事件が解決した、といえば解決したが」
イルメリがカップの一つをヘイデンに渡した。ありがとう、と言ってそれを受け取った彼は、一口、飲んだ。
「あぁ。お茶がこんなに美味しく感じるとは。やはり、俺も疲れているのか……」
リューディアもカップを二つ手にしたままソファに座れば、隣のエメレンスにそれの一つを手渡す。その行為があまりにも自然であったため、イルメリは何かあったのかと問い質したくなったが、今はそれよりも別件が優先される。そもそも、リューディアがあの眼鏡をかけていない。それもイルメリが気になっているところ、でもあるのだが。