婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「だから、魔宝石やクズ石を盗んでいたんだろうな」
ヘイデンの呟きを聞きながら、エメレンスは考える。フニペロ・メイソン。メイソン侯爵家。最近、それ以外でも聞いたことは無いだろうか。
「あ……。フリート・メイソン……」
エメレンスが一人の女性の名を口にした。ヘイデンが敏感に反応する。
「フリート・メイソンは、フニペロの娘だろう」
「ええ、そうです。そうでした。そして、兄がリューディアとの婚約を解消してまで、結婚をしたいと口にした相手です」
「モーゼフ殿下が?」
まさか妹のリューディアの婚約が解消された原因が、このメイソン侯爵家に繋がるとは思ってもいなかった。
「ですが、そもそも兄上があのフリートに惹かれる理由がわからない」
「いやいや、エメレンス殿下。恋は盲目というだろう? 人の恋路に口を挟むものではないよ」
「違うんです。兄上は、ずっとリューディアのことが好きだった。リューディアのことをブスブス言いながらも、リューディアと会うことを楽しみにしていた」
「え?」
ヘイデンの呟きを聞きながら、エメレンスは考える。フニペロ・メイソン。メイソン侯爵家。最近、それ以外でも聞いたことは無いだろうか。
「あ……。フリート・メイソン……」
エメレンスが一人の女性の名を口にした。ヘイデンが敏感に反応する。
「フリート・メイソンは、フニペロの娘だろう」
「ええ、そうです。そうでした。そして、兄がリューディアとの婚約を解消してまで、結婚をしたいと口にした相手です」
「モーゼフ殿下が?」
まさか妹のリューディアの婚約が解消された原因が、このメイソン侯爵家に繋がるとは思ってもいなかった。
「ですが、そもそも兄上があのフリートに惹かれる理由がわからない」
「いやいや、エメレンス殿下。恋は盲目というだろう? 人の恋路に口を挟むものではないよ」
「違うんです。兄上は、ずっとリューディアのことが好きだった。リューディアのことをブスブス言いながらも、リューディアと会うことを楽しみにしていた」
「え?」