婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「さあな。だが、メイソン侯爵が携わっている魔導具の商会だが、物凄い勢いで受注を受けているらしい。どうやら、他の商会よりも安い、というのが売りになっているようだ」
「安い理由って……」
「そういうことだ。ここのクズ石を使っている、もしくは盗んだ魔宝石を使っている。原価が安い分だけ、安くできる」
「つまり。爆発した魔導具の製造元は」
「ああ、もちろんメイソン侯爵と繋がっている。だが、今、メイソン侯爵をとっ捕まえるには証拠が足りない。よくて、その手前の商会まで、だそうだ」
なるほど、とエメレンスは頷いた。彼らのことだから、前衛を隠れ蓑にしているのだろう。リューディアを囮に使うことが、エメレンスの心の中では引っかかっていた。あまり彼女を表舞台にあげたくない。それでも、この自分が側にいれば守り切ることができるだろうか。腕を組んで、エメレンスはじっと考え込む。
「安い理由って……」
「そういうことだ。ここのクズ石を使っている、もしくは盗んだ魔宝石を使っている。原価が安い分だけ、安くできる」
「つまり。爆発した魔導具の製造元は」
「ああ、もちろんメイソン侯爵と繋がっている。だが、今、メイソン侯爵をとっ捕まえるには証拠が足りない。よくて、その手前の商会まで、だそうだ」
なるほど、とエメレンスは頷いた。彼らのことだから、前衛を隠れ蓑にしているのだろう。リューディアを囮に使うことが、エメレンスの心の中では引っかかっていた。あまり彼女を表舞台にあげたくない。それでも、この自分が側にいれば守り切ることができるだろうか。腕を組んで、エメレンスはじっと考え込む。