2度目の人生で世界を救おうとする話。後編




例え、かつての仲間だったとしても、彼らに手加減はできない。
手加減をすれば私がやられてしまう。

姫巫女の合図によって始まった戦闘はお互いに本気だった。
加減などせず、全力で命を狙い合う。
息を吐く暇さえもない。



「…っ」



朱の放った強い炎をギリギリで避けたところに、琥珀の雷が落とされる。
それも先ほどと同じように何とか避けようとするが、朱の攻撃をギリギリで避けた後だったので、完璧には避けられず、その攻撃は左腕を僅かに掠った。

…嫌だなぁ、もう!

僅かな痛みに一瞬だけ、表情を歪めながらも、私は朱と琥珀に強い炎を放つ。
それからついでに龍の背中を狙っていた武の氷も溶かした。

実力ではおそらく私と龍の方が守護者たちよりも上だ。
だが、守護者たちも朱以外は私よりも少し劣るがちゃんと強い。朱に至っては私より確実に強い。
そんは彼らは4人での連携も抜群で、私たちは少しづつだが、翻弄され、押され気味になっていた。



「…っ。クソっ」



それを龍も正しく把握しているようで、表情を歪めながらも私の後ろに向かって氷を放つ。
おそらく誰かの攻撃を阻止してくれたのだろう。
しかし私を守ることにリソースを割きすぎている龍は私よりもボロボロになっていた。

このままでは私も龍も殺されてしまう。

神様、早く何とかして!

そう念じながらも私はまた朱の方へと火を飛ばす。

ーーーその時だった。






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