天敵弁護士は臆病なかりそめ妻を愛し尽くす
「ほら、座って。食べよう」
壱生がそのままダイニングに運んでくれる。
「そこ座って。食べて」
お箸を差し出された純菜は、言われるままに口にする。
「いただきます……ん、美味しい」
昼から何も食べておらず、空腹だったのも手伝ってものすごくおいしく感じた。
「俺、これだけは作るの得意だからな」
自慢気に言いながら、グラスにミネラルウォーターを注いでテーブルに置いた。
「ありがとうございます。確かに……美味しいです」
「それはよかった。また作ってやるよ」
向かいに座った壱生が勢いよくラーメンをすする。
やっぱり似合わない……かも。
純菜は思わずクスッと笑ってしまった。
「食べながらでいいから、君の実家のトラブルについて今後の話を軽くしておくから聞いて。わからないことはちゃんと説明するから」
「はい」
さっさと食事を終えた壱生は冷蔵庫に向かうと、ビールを二本もってやってきた。
「飲めるだろ。ちょっと付き合って」
手にはスナック菓子。
「この時間から……罪深いですね」
「たまにはいいだろ。ほら」
勧められるままビールを飲み、ついでにスナック菓子にも手を伸ばす。まるで学生時代に戻ったような夜だったけれど、話の内容は大人そのものだ。
聞いていてわからない箇所を尋ねると、きちんと別の言葉でわかりやすいように説明してくれる。純菜は話を聞いているうちに実家の事がなんとかなりそうだと確信してほっとした。
それと同時に強烈な睡魔に襲われる。昼間前から怒涛の一日だった。壱生の体調不良から実家の借金トラブル。最後には付き合っていない男性の部屋に居候することになった。
数年分のトラブルが押し寄せてきたような一日。安心したと同時に体がスイッチを切ったかのように眠りについた。
「矢吹……?」
最後に聞こえたのは……壱生が純菜を呼ぶ声だった。
「おい、起きろ」
「うん……」
純菜は激しく揺さぶられているのに気が付いて目を開けた。壱生のドアップが目の前にあり一瞬にして覚醒する。
「えっ、待って」
がばっと純菜が勢いよく起き上がる。それを壱生はすんでのところで避けた。
「あぶねぇな」
「な、何時ですか?」
「七時半」
「あ~! 何で起こしてくれなかったんですか?」
純菜は頭を抱えた。
「何でって、俺も今起きたから」
壱生がそのままダイニングに運んでくれる。
「そこ座って。食べて」
お箸を差し出された純菜は、言われるままに口にする。
「いただきます……ん、美味しい」
昼から何も食べておらず、空腹だったのも手伝ってものすごくおいしく感じた。
「俺、これだけは作るの得意だからな」
自慢気に言いながら、グラスにミネラルウォーターを注いでテーブルに置いた。
「ありがとうございます。確かに……美味しいです」
「それはよかった。また作ってやるよ」
向かいに座った壱生が勢いよくラーメンをすする。
やっぱり似合わない……かも。
純菜は思わずクスッと笑ってしまった。
「食べながらでいいから、君の実家のトラブルについて今後の話を軽くしておくから聞いて。わからないことはちゃんと説明するから」
「はい」
さっさと食事を終えた壱生は冷蔵庫に向かうと、ビールを二本もってやってきた。
「飲めるだろ。ちょっと付き合って」
手にはスナック菓子。
「この時間から……罪深いですね」
「たまにはいいだろ。ほら」
勧められるままビールを飲み、ついでにスナック菓子にも手を伸ばす。まるで学生時代に戻ったような夜だったけれど、話の内容は大人そのものだ。
聞いていてわからない箇所を尋ねると、きちんと別の言葉でわかりやすいように説明してくれる。純菜は話を聞いているうちに実家の事がなんとかなりそうだと確信してほっとした。
それと同時に強烈な睡魔に襲われる。昼間前から怒涛の一日だった。壱生の体調不良から実家の借金トラブル。最後には付き合っていない男性の部屋に居候することになった。
数年分のトラブルが押し寄せてきたような一日。安心したと同時に体がスイッチを切ったかのように眠りについた。
「矢吹……?」
最後に聞こえたのは……壱生が純菜を呼ぶ声だった。
「おい、起きろ」
「うん……」
純菜は激しく揺さぶられているのに気が付いて目を開けた。壱生のドアップが目の前にあり一瞬にして覚醒する。
「えっ、待って」
がばっと純菜が勢いよく起き上がる。それを壱生はすんでのところで避けた。
「あぶねぇな」
「な、何時ですか?」
「七時半」
「あ~! 何で起こしてくれなかったんですか?」
純菜は頭を抱えた。
「何でって、俺も今起きたから」