禁断溺愛〜政略花嫁は悪魔に純潔を甘く奪われ愛を宿す〜
「ははは、そうかい?」
「毎日呼んでいただきたいくらいですよ」
「また近いうちに集まろう。そうだ、妻が料理を多く作りすぎた時は持って行かせるよ」
「本当ですか? 楽しみにしています」

えっ、えええ!?
いつのまにか、私が作った料理を九條さんの家に届ける話になっている。もしそれが叶えば、なんと嬉しい時間だろう。貴重な外出先が増える!
それに、なんかちゃんと普通のホームパーティーみたい?
心配は杞憂だったかも。

会話を聞いていると、東藤は胸を張って先輩風を吹かせている場面が多い。
でも実際は、なんらかの意図がある九條さんがあえて懐に入り込み、東藤に主導権を握らせているように感じる。
東藤はそんな想像、微塵もしていなさそうだが。

ふたりの共通点が未だ不明瞭な中、賑やかに話題は進む。
アジア経由の物流の話、このマンションのセキュリティー、そして父の会社が長年警備を預かっている倉庫群についてなどなど。話題は多岐に及んだ。
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