禁断溺愛〜政略花嫁は悪魔に純潔を甘く奪われ愛を宿す〜
どうやら胸ポケットにペンを入れておくだけで、スマホ側に盗聴器や盗撮カメラの周波数、位置情報が表示されるそうだ。ワイヤレスイヤホンをしていたら、その情報が全て耳に届く。
「取り引きの際に使えるな」と、東藤が恍惚とした顔で頷く。

ううっ、鬼に金棒。これでさらに巧妙な手口で暗躍されて逮捕が遅れたら、九條さんの枕元に化けて出てやる!

すると早速、いくつか盗聴器や盗撮カメラが発見されたらしい。
こ、この家にそんなものが!?
スパイドラマみたいな展開に、私は戸惑いが隠せない。

「この家の中にかなりの数ありますね」
「それはうちで管理しているやつだよ。妻の安全を考慮してね。普通の製品では発見できないというのに、凄いなぁ」

サッと音を立てて血の気が引いていく。
じゃあ、今までずっと、室内でも監視されてたってこと?
妻の安全なんて嘘だ。私が他人と接触して通報したり逃げたりしないか、ずっと、ずっと……!
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