禁断溺愛〜政略花嫁は悪魔に純潔を甘く奪われ愛を宿す〜
ホームパーティーに招待されたのまでは計画通り。
しかし、東藤の妻として振る舞う彼女を目の当たりにするのは、心が引き裂かれそうなほどショックだった。
「清華」と馴れ馴れしく名を呼び、傍若無人に振る舞い続ける東藤を、ジャケットの裏側に隠している愛銃で今すぐにでも撃ち抜きたい衝動に駆られるが、拳を握り締め我慢する。
一番辛いのは彼女だ。それは理解している。
けれども腹の底から湧き上がる黒い独占欲や嫉妬、どうしようもなく燃え盛る劣情が、ぐつぐつと腑を滾らせていく。
……抑えなくてはいけない。彼女はまだ人の妻だ。
東藤の振る舞いに俺が口を出して、彼女がもっと酷い扱いをされたらたまらない。
俺は悪魔のように仄暗い激情を爛々と湛えながら、「奥様」と彼女を呼んだ。
その翌日。あらかじめ巻いていた火種が実を結び、出来る限りの時間で彼女保護するまでにこぎつけた。
監視下から逃れられ安心したのだろう、彼女は堰を切ったように涙を零した。
黒曜石の瞳は涙で溶けそうで、俺の喉をぐっと締め付けるほどの庇護欲と愛おしさがせり上がる。
しかし、東藤の妻として振る舞う彼女を目の当たりにするのは、心が引き裂かれそうなほどショックだった。
「清華」と馴れ馴れしく名を呼び、傍若無人に振る舞い続ける東藤を、ジャケットの裏側に隠している愛銃で今すぐにでも撃ち抜きたい衝動に駆られるが、拳を握り締め我慢する。
一番辛いのは彼女だ。それは理解している。
けれども腹の底から湧き上がる黒い独占欲や嫉妬、どうしようもなく燃え盛る劣情が、ぐつぐつと腑を滾らせていく。
……抑えなくてはいけない。彼女はまだ人の妻だ。
東藤の振る舞いに俺が口を出して、彼女がもっと酷い扱いをされたらたまらない。
俺は悪魔のように仄暗い激情を爛々と湛えながら、「奥様」と彼女を呼んだ。
その翌日。あらかじめ巻いていた火種が実を結び、出来る限りの時間で彼女保護するまでにこぎつけた。
監視下から逃れられ安心したのだろう、彼女は堰を切ったように涙を零した。
黒曜石の瞳は涙で溶けそうで、俺の喉をぐっと締め付けるほどの庇護欲と愛おしさがせり上がる。