禁断溺愛〜政略花嫁は悪魔に純潔を甘く奪われ愛を宿す〜
中に収まっていたのは深紅のカクテルドレスだった。露出が多く扇情的なデザインは東藤の趣味だろう。
奇しくも明日は私の二十三歳の誕生日。
誕生日に外出ができるなんて、と少し嬉しくなる。けれど、この格好で棗さんの前に出るのは……なんだか、とてもショックだった。
翌日の夜。ドレスの色調に合わせた化粧を施し、髪は編み込んできっちりと結い上げた私は、東藤に連れられて、丸の内にある五つ星ホテルを訪れていた。
会場となっているバンケットホールは煌びやかに賑わっている。こんなに大勢がいる場所に久しぶりに来た私は、完全に気後れしていた。
東藤は愛妻家のように振る舞っては、自分を他人に印象付けていく。
私は『違います!』と叫びたいのを我慢しながら、その横で従順にしているしかなかった。
東藤は二時間を掛けて目星をつけていた招待客と交流し終えると、今度は腕時計をしきりに気にし始めた。
金曜日の夜は、普段なら愛人と過ごす予定があるはずだ。
奇しくも明日は私の二十三歳の誕生日。
誕生日に外出ができるなんて、と少し嬉しくなる。けれど、この格好で棗さんの前に出るのは……なんだか、とてもショックだった。
翌日の夜。ドレスの色調に合わせた化粧を施し、髪は編み込んできっちりと結い上げた私は、東藤に連れられて、丸の内にある五つ星ホテルを訪れていた。
会場となっているバンケットホールは煌びやかに賑わっている。こんなに大勢がいる場所に久しぶりに来た私は、完全に気後れしていた。
東藤は愛妻家のように振る舞っては、自分を他人に印象付けていく。
私は『違います!』と叫びたいのを我慢しながら、その横で従順にしているしかなかった。
東藤は二時間を掛けて目星をつけていた招待客と交流し終えると、今度は腕時計をしきりに気にし始めた。
金曜日の夜は、普段なら愛人と過ごす予定があるはずだ。