禁断溺愛〜政略花嫁は悪魔に純潔を甘く奪われ愛を宿す〜
海外の文化や違いを大切にしている彼の優しい語り口と、御曹司として会社を大きくする際にぶつかった壁、貿易の難しさなどなど、彼のドラマに魅了されていた私は、憧れの俳優さんに会えたみたいに嬉しくなって、気持ちが浮き立った。
「あと三回で最終回だと思うとすごく寂しくて……。心の支えをひとつ、なくしてしまったみたいな気持ちです」
なにせあの日から、私は眠りにつくたびに大切な家族が死んでしまう悪夢を繰り返し見てはうなされ、飛び起きている。
愛のない結婚生活の中でも、夫を少しでも好きになれたら、この生活も少しはマシに感じられたのかもしれない。
だけどどんなに努力したって、それだけはできなかった。だって夫が、私の愛する家族の命を脅かしているのだ。
それだけじゃない。
『お前は家政婦でもあるんだからしっかり働け』と、家事は完璧を要求され、毎日必ず東藤のために豪勢な料理を用意しておかなければならない。
でも努力は報われなくて、虫の居所が悪いと容赦無くゴミ箱に捨てられる。
「あと三回で最終回だと思うとすごく寂しくて……。心の支えをひとつ、なくしてしまったみたいな気持ちです」
なにせあの日から、私は眠りにつくたびに大切な家族が死んでしまう悪夢を繰り返し見てはうなされ、飛び起きている。
愛のない結婚生活の中でも、夫を少しでも好きになれたら、この生活も少しはマシに感じられたのかもしれない。
だけどどんなに努力したって、それだけはできなかった。だって夫が、私の愛する家族の命を脅かしているのだ。
それだけじゃない。
『お前は家政婦でもあるんだからしっかり働け』と、家事は完璧を要求され、毎日必ず東藤のために豪勢な料理を用意しておかなければならない。
でも努力は報われなくて、虫の居所が悪いと容赦無くゴミ箱に捨てられる。