私の恋心と彼らの執着

 その意味がわからないほど、ウブではないしとぼけたりもしない。
 全部を理解した上で、私は応えた。

「いいよ」
「──ほんとに?」
「うん」

 後ろから抱きすくめられた姿勢のまま、顎を上向かされる。
 下りてきたキスは、こないだのような激しさはなくて、ひたすらに慎重だった。


 文隆は、どこまでも丁寧で優しかった。
 彼の立場で考えれば、がっつかれてもおかしくないと思ったのだけど。
 一度目の後、そう聞いてみたら苦笑いされた。

「俺がゆかりのこと、いつから好きだったと思う?」
「……知らない」
「小学校からだよ」
「えっ」
「ずっと大事に想ってた女を、乱暴にするわけないだろ。……けど」

 もう1回していい? と聞きにくそうには尋ねられた。

「悪い、1回だけで、終われそうになくて」

 がっつかないけど、欲張りはするらしい。格好つけた手前、ちょっと照れくさそうに視線をそらした様子に、私は笑った。

「いいよ、どうぞ」
「……ごめんな」

 なんで謝るんだろう、という疑問はその後の数時間で解決した。
 ──外が明るくなるまでの間に、合計4回、抱かれ続けることで。
 いいよ、と言ったのを4回目の最中はさすがに、少し後悔した。
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