溺愛の形・わがままな純愛・後日談(エピローグとプロローグ)
サリナス殿下は、ユリアに向かって
「あなたにとっても、彼は運命の人なのですか?」

「ええ、きっと、そうだと思います」
ユリアは少し、緊張気味に答えた。
それを聞くと、ケイレブは威嚇射撃を止め、うんうんと、満足げにうなずいた。

「それは・・
うらやましい・・ですね」
サリナス殿下は、寂し気に言った。
「しかし、何かあれば、私にも
相談してください。
お力になれる事もあるでしょう」

「そう言って、まだチャンスを
狙っているな」
ケイレブは、すぐに威嚇した。

カツーーーン

一発、どんぐりを発射させると、
ケイレブは、しみじみとした口調で

「まぁ、お前も、
寂しい奴だという事は理解できるが・・
今度、黒猫亭で飲もう。
マーガレットにも紹介するから。

一度、彼女に張り倒されると、
人生変わるぜ」

そう言うと、
どんぐりをバラバラと空中に
放り投げ、ガハハハと笑った。

おわり

<次回予告>
サリナスとかわいい魔女の恋物語に続きます。
元気いっぱいの魔女っ子が、
しかけた恋の行方は?
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