魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
また、しばらくすると

ドスン、ドスン、ドスン
大きな音で、意識が戻った。

「あああ、なんてこった、
なんてこった!」
ドラゴンの声、吠え声だ。

「サリナス殿下ですよ。
この方は、王家の紋章付きの指輪もされているし」
女性の声が聞こえる。

「レリア!!聞いたか、
いくら何でも、王族を、お前の男にはできねぇぞ」
ドラゴンの声だ。

女性は・・・ユリアだろう。
あのドラゴンとの関係は・・・?

「やだぁーーー、
キスしてくれたんだよぉーー」
レリアが、泣き叫んでいる。

「ケイレブは、何も言わなかったし・・困りましたね、
まさか殿下、お一人で来るなんて」
コツコツと、
小さな靴音で、歩き回るのがわかる。
「ユリア様、
サリナス殿下の記憶を、飛ばさなくては」

黒猫亭の店主が促した。
< 41 / 53 >

この作品をシェア

pagetop