ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました
 ここはゲストルームもあるお邸だから、そっちを使ってもいいと言われているけれど、その必要がない。もともとベッドはキングサイズだし。

「寒くない?」

「うん。大丈夫」と言ったのに、彼は膝掛けを持ってきて、ソファーに座る私の膝にかけた。

 いったいどこまで過保護になるんだろうと、密かに笑う。

 自分ではよくわからなかったけれど、出産のとき、私は出血多量で大変だったらしい。

 命の危険もあったようで、慎一郎さんは心配のあまり一日で何キロも痩せたとか。

 おかげで彼はますます私に甘くなった。

 退院して二カ月。年も明けて体調はすっかり戻ったというのに、少しでもため息をつくとハッとしたように私の顔を覗き込む。

 考えるうちうっかり「はぁ」とため息が漏れた。

 慎一郎さんは気掛かりなように、私を見て首を傾げる。

「ここにいていいのか? 気を使うだろう?」

「でも、レジデンスに帰ったらあなたはベビーシッターを雇うんでしょ? それならお母様に協力してもらったほうが、私はいいわ」

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