9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
その特徴的な呼び方で、デズモンドはすぐに相手の正体を察した。
振り返ると、予想通り、金色の髪を後ろで束ねた青い瞳の男が立っている。
兄であり、ここオルバンス帝国の第一皇子、グラハムだ。
「兄上、ご無沙汰しております」
重そうな本を抱えているグラハムは、おそらく研究中なのだろう。
グラハムは魔石の研究家で、最近は魔道具の開発にも尽力している。
デズモンドとベンジャミンが常に身につけている通信用の魔道具も、グラハムが開発したものだ。
「また新たな魔道具を開発中なのですか?」
「ああ。少し前から、魔法剣ルキウスにも勝る特別な剣の開発に乗り出していてね。完成したら、どんな強敵も一撃で抹殺する兵器ができるだろう。次の戦のときは期待していろ」
魔法剣ルキウスと聞くと、初めて会った日、古物商を名乗る詐欺師とやり合っていたセシリアを思い出す。
自然と、心が和んでいた。
振り返ると、予想通り、金色の髪を後ろで束ねた青い瞳の男が立っている。
兄であり、ここオルバンス帝国の第一皇子、グラハムだ。
「兄上、ご無沙汰しております」
重そうな本を抱えているグラハムは、おそらく研究中なのだろう。
グラハムは魔石の研究家で、最近は魔道具の開発にも尽力している。
デズモンドとベンジャミンが常に身につけている通信用の魔道具も、グラハムが開発したものだ。
「また新たな魔道具を開発中なのですか?」
「ああ。少し前から、魔法剣ルキウスにも勝る特別な剣の開発に乗り出していてね。完成したら、どんな強敵も一撃で抹殺する兵器ができるだろう。次の戦のときは期待していろ」
魔法剣ルキウスと聞くと、初めて会った日、古物商を名乗る詐欺師とやり合っていたセシリアを思い出す。
自然と、心が和んでいた。