9度目の人生、聖女を辞めようと思うので敵国皇帝に抱かれます
「エヴァン殿下、聞いてください。私は長い間ずっと、あなたのことを大事にしてきました。あなたが思っているよりも遥かに長い期間、あなたに愛されることだけを考えて生きてきました。蔑まれようと、嫌われようと、その考えが揺らぐことはありませんでした」
そのセシリアの声は静かだったが、底知れない力強さを秘めていた。
セシリアの醸し出す空気感に圧倒されたかのように、エヴァンはわめくのをやめ、口を閉ざして彼女を見つめる。
「だけど私は決して、幸せではありませんでした。それでもいいと思っていたのです。なぜなら必要とされていない私の幸せより、あなたの幸せの方が、重要だと思っていましたから。でも、この国に来て、人々に必要とされるようになって、知ったのです。私は私のために、幸せになっていいと」
セシリアは微笑みながら、すうっと息を吸い込む。
そのセシリアの声は静かだったが、底知れない力強さを秘めていた。
セシリアの醸し出す空気感に圧倒されたかのように、エヴァンはわめくのをやめ、口を閉ざして彼女を見つめる。
「だけど私は決して、幸せではありませんでした。それでもいいと思っていたのです。なぜなら必要とされていない私の幸せより、あなたの幸せの方が、重要だと思っていましたから。でも、この国に来て、人々に必要とされるようになって、知ったのです。私は私のために、幸せになっていいと」
セシリアは微笑みながら、すうっと息を吸い込む。