The Very Mary X'mas 《『出逢いがしらに恋をして』 番外編その2》
「これでひよりに会えない日も、このマフラーのぬくもりで少しは慰められるな」
「良かったです。気に入ってもらえて」
「ひよりが選んでくれたんだ。気に入るに決まってるだろ?」
 
 もう、なんでこんなに、胸をくすぐるような嬉しいことばっかり言ってくれるんだろう。

 彼と一緒にいて、嫌な思いをしたことは、本当に一度もない。

 彼はマフラーをクローゼットにかけ、そのまま、窓のほうに歩いていった。

「来てごらん。すごい夜景だ」

 彼の横に立つと、すぐにわたしの後ろに回って抱きしめてくれる。

 そうされると、背中には彼の心臓の鼓動が伝わってきて……
 しかも窓に、彼に包みこまれてるわたしが映ってて……

 ふわふわと気持ちが落ち着かなくて、わたしはやたらと明るいトーンの声で言った。

「わー、ドロップがいっぱい転がってるみたい。ライトが色とりどりで」

 そう言って感激してると、ジュリオさんはくすっと笑った。
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