The Very Mary X'mas 《『出逢いがしらに恋をして』 番外編その2》
 そしてわたしを抱いたまま、その場でくるっと一回転。

「嬉しすぎて、言葉にならないです」
「俺も嬉しい。愛してるよ、ひより」
「わたしもです。ジュリオさん」

「ほらまた」
 そう言うと、彼はわたしを床に下ろした。
 そして、鼻の頭をつんとつついた。
「俺たち、夫婦になるんだ。 もう〝さん〟付けはなし」

 夫婦……。
 ジュリオさんとわたしが。

 そうだよね。
 結婚するんだから。

 うわー。
 さらに事の重大さが身に染みてきた。
 ヤバ、全身の血が逆流しそう。
 
「どうしたの。そんなに顔を真っ赤にして」
 そう言って、彼はまたわたしを抱き上げた。

 でも今度は、あの日、はじめて彼と夜を共にしたときみたいな「お姫様だっこ」で。
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