The Very Mary X'mas 《『出逢いがしらに恋をして』 番外編その2》
 彼はにやっと笑うと「あのときより、ちょっと重くなった?」なんて、のたまう。

 わたしはちょっと彼に恨めしそうな目を向けた。

「ジュリオさんがいけないんです。食べるところを見るのが好きとかいうから、ついつい食べ過ぎちゃって」

「ほら、また言った。ジュリオだって」
「ちょっとずつ、努力しま……するから」

 うーん、やっぱりしっくりこない。

 彼はわたしの唇に軽く口づけすると、意味深な表情を浮かべて言った。

「さて、一緒に風呂に入るか」
「えっ?」

「それとも、このままベッドに直行? 俺はそれでも構わないけど」

「そのふたつの選択肢しかないんで……ないの?」
「そう。二者択一」
「……じゃ、じゃあお風呂のほうで……」

 わたしは消え入りそうな声で答える。

 彼は満足そうに頷くと
「よし、そうこなくっちゃ。俺が隅々まで綺麗に洗ってあげるから」

「……」

 もう、お風呂に入る前からのぼせそうなんですけど。
< 21 / 23 >

この作品をシェア

pagetop