若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
トムの胸からどんどん血が溢れ出てくる。
マリーはその光景に崩れ落ちた。
マリーは泣きじゃくりながら、必死でトムの胸から流れ出る血を、両手で抑えつけた。
「待ってて・・・す、すぐに・・・お医者様を呼んで来ます・・・。」
と、泣きながら言った。するとトムが、
「マリーさんは大丈夫?・・・ケガは?」
と言った。
「私は大丈夫!それよりもトムさんが!!」
「マリーさんが、無事でよかった・・・。」
「私の事なんてっ!すぐにお医者さまを!」
「マリーさん・・・医者は呼ばなくていい・・私は・・もう・・助からない・・。最後に・・マリーさんと一緒に・・過ごせて幸せだった・・・愛してる・・・。」
と、トムは最後の力を振り絞り、息も切れ切れに言った。
「いやよ!トム!!死なないで!!私も愛してるわ!トム!!」
と、マリーは泣きじゃくりながら、必死に伝えた。
その言葉を聞き、トムは嬉しそうに少し微笑んでから、
「あり・・が・・とう・・。」
と言うと、トムの腕がガクンと床に落ち、そのまま、動かなくなった。
「いやっ!いやよ!トム!返事をして!お願いっ!!」
マリーは時間が過ぎるのも忘れ、何度も何度もトムに呼びかけた。しかし、トムはピクリとも動かず、徐々に身体は固く冷たくなっていった。