若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
どれくらい時間が経ったのだろう。空はうっすらと明るくなってきた。
マリーは冷たくなったトムの手を握り続けていた。
すると、突然、窓から強い光が差し込んだかと思うと、光はトムの全身を包み込んだ。
マリーはびっくりして思わずトムから離れると、
その光ごとトムの身体が浮き上がった。
マリーは何が起こっているのか全く理解できず、ただ、その光景を見守るしかなかった。
光はさらに強くなりトムの身体が見えなくなった。そしてその光は横に長くなったかと思うと、今度はすうっと床に降りてきて、光は徐々に弱くなっていった。
マリーは何が起こったのか、光の中を見ようと目を凝らした。そして、光はゆっくりと弱くなっていって消えた。
すると、光に包まれていたはずのトムの身体はどこにも見当たらず、そこには見たこともない知らない青年が横たわっていた。