若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした

外に出たトーマス王子は、木に自分の拳をぶつけると、

『くそっ!城ならちゃんとした風呂で身体を暖められるのに!いや、そんなことより、彼女の側を離れるべきではなかった!なぜこんなことに…。』

と、険しい顔つきで自責の念に駆られていた。

しばらくすると、家の扉がゆっくりと開き、マリーが顔を出した。

「あの、トーマスさん、お湯ありがとうございました。」

トーマス王子は、マリーの声で我に返った。すぐに険しい顔から優しい顔つきになり、

「充分暖まりましたか?」

と、優しく聞いた。マリーは、申し訳なさそうに、

「はい。ありがとうございます。トーマスさんも、早く身体を拭いてください。私は自分の部屋にいますので。」

と言った。

「いえ、僕は後で大丈夫です。マリーさんは部屋で休んでいてください。何か温かいスープでも作ります。」

と言った。マリーはすぐに、

「そんな!私の方こそもう大丈夫です!トーマスさんも身体を暖めてください!」

と、言った。

「分かりました。では、マリーさんは、部屋で休んでいてください。」

「分かりました。」

と言うと、マリーはパタパタと自分の部屋へ行き、扉を閉めた。

トーマス王子が、濡れたシャツを脱ぐと、鍛え上げられた身体が露わになった。お湯に布を付け軽く絞り、その逞しい身体を拭き始めた。
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