若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
神父さまとリリアンは固唾を飲んで見守った。
「私は・・・・」
皆に緊張が走った。
「私は、3人目の方に嫁ぎます!」
と、言った。
そこいる全ての人が驚いた。
「どうして??」
「どうしてだ??」
と、納得出来ない結果に伯爵と村長は口々に言った。
マリーが、誰もが絶対に選ばないだろうと思っていた相手を選んだからだ。
村長は、怒り出し、
「なぜ私がこんな老いぼれに負けなければならない?!」
と、怒鳴り散らした。
伯爵は、動揺しながら、
「そこまで結婚にこだわらなくても・・・いずれ結婚出来るように取り計らおうじゃないか!もう一度考え直してくれないか?」
と、2人がマリーに詰め寄ってきた。
マリーが後ずさりすると、神父さまがマリーを庇うように盾になり、
「伯爵さま、村長さま、マリーが決めたことです。お引き取り願います。」
と、言った。神父さまの言葉に二人は逆らえず、すごすごと教会を出て行った。