若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
執務室

トーマス王子は、とにかく忙しかった。
基本的には、トーマス王子の父の国王が、国政を取り仕切っていたが、トーマス王子が戻り次第、国王の座を譲るつもりでいたからだ。トーマス王子は、本来なら、まだ国王になるつもりはさらさら無かったが、マリーとの結婚を許す条件として、先に国王になるように言われたからだ。
確かに国王になってしまえば、いきなり連れてきた女性との結婚も簡単に出来てしまう。

トーマス王子は、マリーとの結婚を認めてもらうために、必死に仕事をこなしていた。

「明日は、マリーさんに会える時間はあるか?」

と、トーマス王子は、執事に聞いた。

「このペースでしたら、少しならお時間取れると思いますが…。」

「よろしく頼む。」

と、言うと、再び机の上に山積みの資料と戦った。
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