Love Sweet December甘い甘い12月の恋
────…………
───………
──……。


「ちょっと!!みぃ!!
本気でいいの!?」


切羽詰まった表情を浮かべながら
私に迫っているのは冬美だった。


「へ?何が?」


「そんな間抜けな表情してないの!!」


朝のHRが始まる前の時間…
ボーっと外を眺めていると
冬美が私のもとへやってきた。


窓際の席で
外の風景を見ているのが
大好きなんだよね~


今日の放課後は裕也の家かぁ…
なんて考えてたのに…


「何があったの?冬美?」


「えっ!?何って──あんた知らないの?」


「だ~か~らぁ…
何があったん?」


冬美は前の席の子の椅子に
後ろ向きで座る。

「あー!!もう!!
さくらから聞いてないん?」


「さくらから?
別に?」


『おーい、HR始めるぞ~』


冬美は担任の先生が入ってきたので
渋々自分の席へと戻って行った…


さくら──何かあったのかな?
あっ…もしかして、この間
拓斗に告ったって話かなぁ…
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