しづき


死にたいなんて思いながらフラフラとどこかの河川敷を歩いていたのに。



気がつけば目を閉じていて
ふんわり、ふんわりと頭を撫でられていた。





「ん……」




いったいどうして?



つぶやきたかったのに声が出なかった。



その代わりに瞼がうすく開く。



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