しづき


「お腹空きました
白のご飯が食べたいです」



ぼくに向けられる可愛らしい無垢な笑顔。




たくさんのものを忘れた気がするけど


唯一、ぼくの中にあるこの笑顔。




それすら、消えてしまうんだろうか。




「ふふ、そーだね。なにが食べたい?」





きっと、もう、そろそろだ。





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