しづき



結局、その日は一日中離してはもらえず




「汐月好きだよ…好き…
愛してる…愛してる…汐月…汐月

誰にもあげない」





白の心にある
深くて暗い場所が満たされる頃には




──私の鎖骨は、血まみれだった。





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