俺様ヤンキーは溺愛王子
「俺はできればタメ口がいい。...これからも一緒にいたい、から。」
「えっ?」
自分の耳をうたがう。
龍基くんの顔は見たことないくらい赤い。聞き返されて焦っていたけど大きく深呼吸して言ってくれた。

「...だから、結菜とこれからも一緒にいたいっつてんだろ! 」
(龍基くんも少しは一緒にいて楽しいって思ってくれてるのかな?)
私の勝手な想像でしかないけどそうだとすればとっても嬉しい。

私から目線はそらしたけどしっかり言ってくれた龍基くんの言葉に答えたいと思い、
「私もよければ龍基くんの隣にいたいです。」
と笑顔で返した。

「はっ??」
予想してなかったのかびっくりしている様子の龍基くん。そしてみるみるうちに、赤い顔がさらに真っ赤になった。

そんな龍基くんが可愛いくてつい、笑みがこぼれる私。
そんな私の前に龍基くんの手が。

「結菜、これやる。」
龍基くんの顔はまだ赤いけど強引に手紙のようものを突き付けてくる。
「もらっていいんですか?」
龍基くんが何かくれるなんて初めてで少し戸惑ってしまう。
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