俺様ヤンキーは溺愛王子
「開けろ。」
言われるがまま手紙を開けた。
(えっっ?!)
内容を理解するまでにかなりの時間がかかってしまう。
さっきまでとは立場が逆転。
顔がとてつもなく熱い。

ゆっくりでいい
いつでもいい
なにかあったら
すぐかけつける。
きみだけを見てるから。
だめな俺だけどこれからもよろしく。

私が読んだのを見て
「返事はまた教えろ。」
と言った龍基くんは部屋から出ていった。

ドアが音をたてて閉まる。私は体の力が抜けてその場にへなへなと座り込んだ。
(何!?どういうこと!?)
まだ、混乱しているけどそれより胸がドキドキして仕方がなかった。

私は心を落ち着かせてもう一度手紙を見る。
(うん?)
さっきは普通に読んでびっくりしたけど、改めて見ると手紙は少し不自然で、何度も改行してあった。
(わざと、、なのかな?わざとだとしたらなんのため?)
数分、手紙を見つめる。
(うそ!?)
理由がわかるといても立ってもいられなくなり私は、龍基くんに確認するため、勢いよく部屋を出た。
< 33 / 80 >

この作品をシェア

pagetop