Rain or Shine〜義弟だから諦めたのに、どうしたってあなたを愛してしまう〜

 恵介は瑞穂のブラジャーを外すと、胸の頂を口に含み舌でじっくり舐りながら、反対の胸を指で執拗なまでに弄っていく。

 徐々に瑞穂の呼吸が荒くなり、甘い吐息が聞こえると、恵介の動きもそれに合わせて激しくなっていく。

「恵介……もっと……恵介の全部が欲しいの……恵介しかいらないから……」
「わかってる……俺の全てを瑞穂にあげる……だから俺も瑞穂の全てを奪うよ。それでもいい?」

 瑞穂の目からは涙が溢れ、何度も何度も頷いた。

 恵介の指が瑞穂のショーツの中へと滑り込み、敏感な部分を細かな指の動きで攻めながら、溢れ出る蜜の音がいやらしく響き渡る。

「瑞穂の体……俺が欲しくて堪らないって言ってる……」

 そう言うと、恵介は瑞穂にキスをしてから耳元でそっと囁く。

「挿れるよ……」

 息を呑んだその瞬間、恵介がゆっくりと瑞穂の中へと入ってくる。今までに感じたことがないくらいの悦びと快感の波が押し寄せ、心と体の全てが満たされていくのを感じた。

「愛してる……瑞穂……」
「ん……私も愛してる……」

 瑞穂は恵介の首へと両手を回すと、ゆっくりと体を起こし、彼の上へと跨る。キスをしながら絶頂へと向かっていく感覚は、今まで味わったことのないものだった。

 夫とのセックスでは味わえなかった絶頂を、弟と一つになる悦びを味わいながら迎えようとしている。後ろめたい気持ちはあるのに、ようやく恵介と結ばれたことが幸せだった。

 私の中に恵介がいる。もう離したくない。私って最低ね……そう心の中で呟きながら、瑞穂は恵介の熱い腕に包まれながら果てた。
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