Rain or Shine〜義弟だから諦めたのに、どうしたってあなたを愛してしまう〜

「瑞穂はキレイだよ……。この痣は瑞穂のせいじゃない。本当に昔から変なところで我慢強いんだからなぁ。だから……俺が守らないと」
「……それって義務とか、そんな感情ではない?」

 恵介はキョトンとした顔で瑞穂を見てから、大きな声で笑い出す。

「あはは! 心配しなくても大丈夫だって。義務なんかじゃないよ。そうだな……強いて言うなら、愛情とか独占欲かな」
「独占欲? そんなの小さい頃にもあったの?」
「もちろん。俺の瑞穂に近寄るんじゃないっていつも思ってた」

 瑞穂の頬がみるみるうちに赤くなり、恥ずかしそうに顔を逸らす。恵介はその仕草にもグッときてしまう。

「……セックスはいつぶりだった?」
「ん……半年かな。暴力が始まってから、そういうのはなくなったから……」

 恵介は我慢の限界を迎え、瑞穂の胸の頂に吸い付く。瑞穂の口から可愛らしい吐息が漏れると、居ても立っても居られず足を開かせ体を滑り込ませる。彼女の中を指で探っていく。昨夜あれだけ何度も瑞穂の中で果てたからか、彼女の中はいつでも恵介を受け入れる準備は出来ていた。

「恵介……」

 蕩けるような視線を投げられてしまっては、理性を保つことは無理な話だった。

 瑞穂の足が恵介は体に巻きつけられると、恵介は躊躇なく彼女の中へ自分のモノを挿入する。激しい動きと共に、瑞穂の甘い声が恵介の耳に届く。

 恍惚の表情を浮かべる瑞穂が愛おしくて、何度もキスを繰り返し、舌が絡み合い、快楽の波に飲み込まれ、そして恵介は瑞穂の中に全てを解き放った。
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