Rain or Shine〜義弟だから諦めたのに、どうしたってあなたを愛してしまう〜

* * * *

 目を覚ますとベッドの中で、テレビの明かりが部屋のなかで揺れていた。

 隣では恵介がニコニコしながら瑞穂を見ていたので、恥ずかしくなって慌てて顔を覆う。

「やだ、寝顔は特に不細工なのに……!」
「そう? 瑞穂の寝顔なんて何回も見てきたけど、不細工なんて思ったことないよ。むしろ可愛いくてムラムラしたけど」

 恵介は瑞穂に覆い被さり、胸の頂を指先で弄り始める。

「これからはムラムラしたらどうしたらいいと思う?」
「どうって……!」

 瑞穂の手を自分の下半身へと誘導し、準備万端な状態になったモノを握らせる。触るのが初めてだったのか、真っ赤になった顔をプイッと逸らした。

「何その反応、可愛いすぎるんだけど」

 クスクス笑いながら瑞穂の顔を自分の方へ向かせると唇を重ね、味わうように彼女の中を舌で探っていく。応えるように舌が絡むと、恵介は我慢の限界を迎える。

「瑞穂、いい?」

 とろんとした瞳で恵介を見つめると、コクンと小さく頷いた。その瞬間瑞穂の体は恵介に貫かれ、大きく弓形に反らす。息も絶え絶えになり、なのに心も体も満たされていくのを感じていた。
< 43 / 53 >

この作品をシェア

pagetop