エリート警察官の溺愛は甘く切ない
「適当に座っててくださいね。今、夕食準備しますから。」

「うわー、やったぁ!」

何だ、嬉しそうじゃん。

「最初、ビールある?」

「あっ、あるかも。」

本当は私が飲もうと思って買っておいた、缶ビール。

仕方ない!いいところ、見せる為だ。

私は、思い切って冷蔵庫の扉を開けて、缶ビールを取り出した。


「これ、飲んで下さい。」

「ありがとうございます!」

嬉しそうに缶ビールを開ける皆。

あー、私の缶ビールが。

そして、そんな事を思っている場合ではない。

献立。どうするよ。


再び冷蔵庫を開けて、目についたのは、お肉。

よし、これを焼こう。

付け合わせにする野菜も取り出して、適当にカット。

よかった。肉は焼くだけだから、簡単だった。

とは言っても、一品だけじゃ足りないか。

他はと。

冷蔵庫とにらめっこしながら、肉を焼いている間に、次々と料理をしていく。
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