エリート警察官の溺愛は甘く切ない
「まずは、妊娠おめでとう。」

「ありがとうございます。」

この日は、圭也さんのお休みで、一緒にお母さんを出迎えた。

「はい、これ。ベビー服に、おむつに、沐浴セット。」

「そんなに買って来たのか?早いんじゃない?」

圭也さんはそう言いながら、お母さんからのプレゼントを開けた。


すると、中身は全部青色ばかりだ。

「他の色はないの?」

「ないわよ。どうせ、男の子でしょ。」

私と圭也さんは、顔を見合わせた。

「まだ、男の子だって、決まったわけじゃないよ。」

「いいえ、男の子です!」

お母さんは、そう言い張った。

「もし、女の子だったら?」

「気合で、男の子にするのよ。」

「はあ?」

圭也さんは、呆れていた。


「私の時だって、お姑さんにそう言われたんだから。気合を入れて男の子!って願ったら、圭也が産まれたのよ。」

静かにお茶を飲むお母さんに、私は半分顔が引きつっていた。
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