エリート警察官の溺愛は甘く切ない
お義母さんが帰った後、圭也さんが私の疲れた顔を見て、慰めてくれた。

「ごめんな。母親があんな事を言って。」

「ううん。お義母さんも、産まれたら分かってくれるよ。」

けれど、お義母さんの気持ちは、これで終わらなかった。


数日後、郵便で届いた安産のお守り。

それも、色はブルーだった。

私は、頭を掻いた。

嬉しいんだか、嬉しくないんだか、分からない。

普通もっと、お姑さんから安産のお守りを貰ったら、嬉しいのでは?


そして、また数日後。

今度は、お義母さんの手書きのノートが送られてきた。

「何だろう、これ。」

ペラペラと捲ってみると、ぎっしりと何かが書いてあった。

読んでみると、寝る時にこういう体位で寝ると男の子になる、と書いてあったり。

早々に男の子らしい名前を付けて、お腹に向かって呼び続けるとか。

そこには、まだ胎児のわが子を、何とか男の子にさせようとする方法が書かれていた。


「ウチの母親、また何か送ってきたの?」

私は、お義母さんの手書きのノートを、無言で渡した。
< 51 / 90 >

この作品をシェア

pagetop