エリート警察官の溺愛は甘く切ない
その翌日だった。

昼間に、玄関のチャイムが鳴った。

「誰だろう。」

カメラを見ると、相手はお義母さんだった。

「えっ?」


しばらく家に来ないように、圭也さんから伝えてあったと思うのに。

「紗良さん!開けてちょうだい!」

玄関の前で騒ぐから、仕方なく開けた。

「お姑さんが来たって言うのに、どういうつもり?」

「すみません。」

お義母さんは、さっさと家の中に入ると、廊下を進んでいった。


「今、お茶を淹れますね。」

「お茶はいいわ。」

お義母さんは、私に手招きをした。

「はい。」

私は、お義母さんの前に座った。

「ねえ、紗良さんにお願いがあるんだけど。」

「何でしょう。」

するとお義母さんは、真面目にこんな事を言い出した。
< 58 / 90 >

この作品をシェア

pagetop