エリート警察官の溺愛は甘く切ない
しばらく禁欲生活が続いた。

もうとっくに、先生からはOKが出ているのに、圭也さんがなかなか乗り気になってくれない。

もしかして、もう私に魅力を感じていない?


「こういう時って、どうすればいいんだろう。」

ネットで調べてみると、下着を変えるといいと書いてあった。

「下着ねえ。」

私は、夕食の買い物の帰りに、ランジェリーショップに入った。

可愛い物からセクシーな物まで、何でもあった。

けれど、高い物は買えないわねえ。

働いている訳でもないし。


「どんな物をお探しでしょうか。」

店員さんが、近くに寄って来た。

「えっと……夫がその気になるような……」

言って、ハッとした。

そんな事、店員さんが聞いても、困るだけだって。

ちらっと見ると、店員さんはうんうん頷いている。

そして、近くにあるセクシーな黒の下着を手に取った。

「これなどは如何ですか?レースも入っていて、セクシーですよ。」

レース。

私は、息を飲んだ。
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