エリート警察官の溺愛は甘く切ない
どこかで聞いた会話。

「もう!前もこんな会話、しなかった?」

「そうだった?」

優はそう言って、カラカラと笑う。

優は、私と一緒にいると、楽しそう。


「なあ、紗良。」

「何?」

「俺、紗良が突然結婚して、驚いたんだ。」

複雑な気持ち。

確かに私は、結婚する1か月前まで、彼氏いなかったから。

優にとっては、こんなに早く⁉と思っただろうなぁ。

「ごめんね。」

何気に謝ってみる。

「本当だよ。俺って言う男がいるのに。」

「えっ⁉」

何、この展開。

ちょっと考えても、優と私は付き合ってなかったと思うけど。

「紗良。話があるんだ。」

「何?」

優は歩みを止める。

「俺、紗良が好きだ。」

驚きのあまり、自転車を離しそうになった。
< 83 / 90 >

この作品をシェア

pagetop