エリート警察官の溺愛は甘く切ない
しばらくして、私は生理が来ていない事を確信した。

「じゃじゃーん。」

事前に買っていた妊娠検査薬を出し、トイレに向かう。

「できてるといいなぁ。」

検査薬に尿をかけ、結果を待つ。

結果は見事、陽性だった。

「やったあ!」

トイレの中で、私は万歳をしてしまった。


「あー、明日には産婦人科に行こうかな。」

トイレから出てくると、スマホが鳴っているのが聞こえた。

「はいはい、どなたでしょう。」

見れば、画面に圭也さんの文字が。

私はウキウキした。

どうしよう。まだ言わない方がいいよね。


「はい、圭也さん。」

だが、雰囲気は違った。

『一条圭也さんの奥様ですね。』

「……はい。」

『塚田病院の看護師の丸山と申します。』

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